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プログラミング入門ナビ編集部

前置演算と後置演算の違いについて!変数へ代入した結果が異なる理由を徹底解説!

2020-09-30 By プログラミング入門ナビ編集部

電卓と赤いペン

はじめに

電卓と赤いペン

JavaScriptで演算を行う時、予想と違う結果になって悩んだことはありませんか?

バグのもとにもなりますし、理由がわからないと修正方法もわからず困ってしまいますよね。

この記事では、よくある原因の1つである前置演算・後置演算の挙動の違いについて解説します。

意外に正しく理解できていないことも多いので、自信のない方はぜひこの機会に学習してくださいね。

前置演算・後置演算とは

まず、前置演算・後置演算とは何かについて説明します。

インクリメント・デクリメント

JavaScriptに限らず、多くのプログラミング言語に存在する演算方法としてインクリメント・デクリメントがあります。

前置演算と後置演算はこの演算に関わるトピックであるため、先にこの内容について理解しておきましょう。

インクリメント(increment)は英語で増加の意味で、値を1増やすことです。

下記のように変数の横にプラスを2回書くとインクリメントされて値が1増えます。

var x = 10;
x++;  //インクリメント
console.log(x);  //11

デクリメント(decrement)は英語で減少の意味で、値を1減らすことです。

下記のように変数の横にマイナスを2回書くとデクリメントされて値が1減ります。

var x = 10;
x--;  //デクリメント
console.log(x);  //9

前置演算・後置演算とは、このインクリメント・デクリメントを変数の前に書くか(前置)、後に書くか(後置)のことを指します。

前置演算の場合

前置演算では、変数の前に演算子を書きます。

例えばインクリメントする場合は下記のようになります。

var x = 10;
++x;  //前置演算
console.log(x);  //11

後置演算の場合

後置演算では、変数の後に演算子を書きます。

例えばインクリメントする場合は下記のようになります。

var x = 10;
x++;  //後置演算
console.log(x);  //11

変数単体の演算では同じ結果になる

上記のように、変数x(初期値:10)について、前置・後置に関わらず演算後の変数の値は同じ(11)です。

この通り、変数単体で演算を行う場合の結果は前置演算・後置演算とも同じとなります。

変数への代入結果

前置演算・後置演算で挙動が異なるのは別の変数への代入時です。

下記の例を見てください。

var x = 10;
var y;

var a = 10;
var b;

var y = ++x;  //前置演算
var b = a++;  //後置演算

console.log(x);  //11
console.log(y);  //11
console.log(a);  //11
console.log(b);  //10

このように、前置演算と後置演算で代入先の変数の値が異なっていますね。

一体なぜなのでしょうか。

前置演算と後置演算の違い

実は、前置演算では先にインクリメント(またはデクリメント)を行ってから他の処理を行い、後置演算では先に他の処理を行ってから最後にインクリメント(またはデクリメント)を行うという挙動の違いがあります。

文章では理解しづらいため、実際にインクリメントするときに起きていることをコードを見ながら確認しましょう。

前置演算で実際に起きていること

前置演算では先にxをインクリメントした後、yにxを代入します。

var x = 10;
var y;

y = ++x;  //「++x; の後に y = x;」と同じ

console.log(x); //11
console.log(y); //11

そのため、前置演算での代入の後、yは1増えた後のx(つまり11)、xはインクリメントされた値(つまり11)となる訳です。

後置演算で実際に起きていること

後置演算では先にbにaを代入した後、aをインクリメントします。

var a = 10;
var b;

b = a++;  //「b = a; の後に a++;」と同じ

console.log(a); //11
console.log(b); //10

そのため、後置演算での代入の後、bは1増える前のa(つまり10)のまま、aはインクリメントされた値(つまり11)となる訳です。

まとめ

パソコンの前で計算する男性

JavaScriptでの前置演算・後置演算の違いについて解説しました。

実はJavaScriptに限らず、C言語やJava等の一般的なプログラミング言語でも同じ違いがあります。

慣れるまではややこしいですが「前置演算は(代入の)前に演算」「後置演算は(代入の)後に演算」と語呂合わせで覚えるのがおすすめです。

正しく理解し使い分けて、バグを未然に防ぎましょう!

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Filed Under: プログラミング入門 Tagged With: JavaScript, インクリメント, デクリメント, 前置演算, 後置演算

簡単なウェブページを作りながらHTMLの基礎を習得しよう!演習形式で徹底解説!

2020-09-30 By プログラミング入門ナビ編集部

講師が生徒に教える様子

はじめに

講師が生徒に教える様子

HTMLを学んでいるみなさん、学習は順調ですか?

やはりHTML学習の醍醐味といえばウェブページを自分で作れるようになることですよね。

この記事では、簡単なウェブページ作成を通してHTMLの基礎習得に欠かせないHTML要素を網羅的に学習します。

演習形式で回答も丁寧に解説するので、手っ取り早くHTMLの基礎を習得したい方や、これまで学んできた基礎知識をおさらいしたい方にもおすすめです!

動画解説

本記事の内容を動画でも解説しています。

演習問題:HTMLの基礎

演習回答:HTMLの基礎

演習問題

それでは早速ですが演習問題です。

完成イメージ

下記のようなウェブページを制作してください。

演習の完成イメージ

前準備:素材の入手

テキスト

こちらのリンク先からコピー&ペーストして使用してください。

画像

こちらのリンク先からダウンロードし、これから作るhtmlファイルと同階層に配置してください。

情報のグループ化

ウェブページの見た目には影響しませんが、情報のグループ化は意味付けや後からデザインをつける時の利便性の観点で非常に重要です。

今回は下記のようにグループ化してください。

演習-情報のグループ化イメージ

ヒント

「三毛猫モモの紹介ページ」はページ自体のタイトルですのでh1要素、他の見出し(プロフィール、好きな食べ物、SNS)はh2要素を使いましょう。

画像の表示にはimg要素が使えますね。

プロフィールは順序付きリスト、好きな食べ物は説明リストを使います。

「フォロー」の部分はご自身のツイッターアカウント、または講師の中村のアカウント(https://twitter.com/ynakayu)をa要素で記述しましょう。

著作権表示はsmall要素でできます。

演習回答

ウェブページは作成できましたか?ここからは回答例を解説していきますので、必ず自分で演習ページを作ってから見てくださいね。

まずは簡単におさらい

コードの全体例に入っていく前に、それぞれの要素についておさらいしていきましょう。

まず先に答えが見たい方はスキップして下の方の「回答コード例」を先に見ても構いませんが、間違えた箇所があったらここに戻って各要素の詳細を確認してください。

見出し

各話題に入る前の冒頭部で、そこで記述される内容のテーマをわかりやすく目立たせるために使われるのが見出しです。

見出しの大きさによってh1、h2、h3、h4、h5、h6までの要素が用意されており、数字が小さいほど大きい見出し、大きいほど小さい見出しになります。

<h2>見出しにしたい部分</h2>

簡単なようでいて、忘れがちな細かいルールもあるので自信がない方は下記の記事で復習しておきましょう。

HTMLで見出しを書いてみよう!意外と知らないルールについても解説!

画像

画像を表示させるにはimg要素を使用します。この要素ではsrc属性を使って画像のパスを指定するのでしたね。

<img src="cat.jpg">

どこにある画像を指定するかによって、パスの指定方法が異なります。下記の記事で詳しく説明しているので、気になった方は確認してください。

HTMLに欠かせない「属性」とは?画像の表示方法を例にわかりやすく解説!

説明リスト

プロフィールの部分で生年月日等を説明しているように、ある用語や文言の説明に特化したリストを説明リストと呼びます。

<dl>
  <dt>用語1</dt>
    <dd>説明1</dd>
  <dt>用語2</dt>
    <dd>説明2</dd> 
  <dt>用語3</dt>
    <dd>説明3</dd>
</dl>

各タグの意味や使い方を忘れてしまった方は下記の記事からおさらいしましょう。

説明リストとは?HTMLで用語説明ページを作るのに最適!使い方を確認しよう

順序付きリスト

好きな食べ物など、文言を順番つきで列挙する用途には順序付きリストを使用します。

<ol>
  <li>項目1</li>
  <li>項目2</li>
  <li>項目3</li>
  ・・・略・・・
</ol>

順序のない箇条書きを使うこともできます。これらの違いやタグの意味については下記から確認してください。

HTMLでリストを書く方法!箇条書きと順序付きリストの違いは?入れ子にする方法も確認しよう

著作権表記

著作権や商標登録など、ページ全体に関する細目を表記するにはsmall要素を使用します。

<small>ここに細目を記述</small>

詳しくは下記の記事も参考にしてください。

HTML文書で著作権表示などの細目を表記するには?small要素の使い方をマスターしよう!

情報のグループ化

文章の内容に合わせてarticleやsection等の要素を使い分けてグルーピングすると、文章の構造がわかりやすくなる、スタイルを当てやすくなるというメリットがあります。

自信のない方は下記記事で詳しく説明していますので、目を通してみましょう。

情報のグループ化は重要!div要素だけでなく意味に応じてarticleやsection等を使い分けよう!

回答コード例

それでは、今回の演習の回答コード例はどのようになるのか見てみましょう。

お手元のコードと比較し、間違いがあったら前項に戻って復習をお忘れなく!

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
  <title>三毛猫モモの紹介ページ</title>
</head>
<body>
  <header>
    <h1>三毛猫モモの紹介ページ</h1>
    <p>三毛猫のモモについて紹介します。</p>
  </header>

  <main>
    <article>
      <h2>プロフィール</h2>
      <img src="momo.jpg">
      <dl>
        <dt>生年月日</dt>
        <dd>2020年1月1日</dd>

        <dt>性別</dt>
        <dd>メス</dd>
        
        <dt>出身地</dt>
        <dd>東京</dd>
      </dl>
    </article>

    <article>
      <h2>好きな食べ物</h2>
      <ol>
        <li>焼き魚</li>
        <li>刺身</li>
        <li>かつお節</li>
      </ol>
    </article>
  </main>

  <aside>
    <h2>SNS</h2>
    <p>Twitterで<a href="https://twitter.com/ynakayu">フォロー</a>してください。</p>
  </aside>

  <footer>
    <small>&copy; 2020 Momo.</small>
  </footer>
</body>
</html>

よくある質問

演習について、受講者の方からよくいただく質問と回答を掲載します。

講師と同一の手順で記述していく必要がありますか?

動画を見ながら進めてくださった方の中には、講師の記述していく順番と全く同一の方法で書いた方がいいのか気にされる方もいらっしゃるようです。

答えはNoで、同じ手順で書く必要はありません。

実際、どんな順番で書いたとしても最終的に正しい記述になっていれば全く同じ表示結果となります。

詳しくは下記の記事でも解説していますので参考にしてください。

HTMLの正しい書き順は?タグが先?コンテンツが先?

表示されたページの見た目(文字サイズやフォント)が若干違います

お手元の演習回答のウェブページ表示結果が、この記事や動画内で解説している表示結果と若干異なることを気にされる方もいらっしゃるようです。

文字のサイズやフォントのみの違いであれば、全く問題ありません。

使用しているブラウザやOSによってこの辺りは若干見え方が異なるためです。

HTML文書の構造が同じであれば正しく記述できていますので、問題ありません。

まとめ

パソコンの前でいいねポーズ

演習方式でHTMLの基礎となる代表的な要素の使い方を解説しました。

簡単なウェブページを作りながら進めると、表示結果を確認しながら楽しく学べますね。

ぜひ、覚えた知識をもとにご自身でも簡単な紹介ページを作ってみてはいかがでしょうか。

本記事の内容は下記の講座からの抜粋です。HTMLについてより体系的に学びたい方はぜひチェックしてみてください。

新HTML入門(Proglus)

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Filed Under: プログラミング入門 Tagged With: a, article, aside, dd, dl, dt, footer, h1, h2, header, HTML, img, li, main, ol, small

span要素の使い方を解説!div要素との違いも確認しよう

2020-09-30 By プログラミング入門ナビ編集部

板書する講師

はじめに

板書する講師

「span要素って一体何のためにあるんだろう?」

これはHTMLを学習し始めた人が比較的抱きやすい疑問の一つです。

また、div要素を知っている場合は、spanとdivがよく似た要素なので違いについても気になるのではないでしょうか。

この記事ではspan要素についてコード例を交えながら解説し、div要素との違いについても説明します。

動画解説

本記事の内容を動画でも解説しています。

span要素とは

まず、span要素とは一体何なのでしょうか。

意味を持たない要素

実は、span要素自体は意味を持ちません。

文章の特定の部分を後からCSSで装飾したい時によく利用する要素です。

ここでいう「装飾」とは、例えば文字を大きくしたり色を変えたりなどといった見た目のデザインを行うことと捉えてください。

意味を持つ要素との違い

例えば「見出し」を意味するh1要素や「段落」を意味するp要素を思い浮かべてください。

これらは開始タグ・終了タグで挟まれた部分に文章上の意味付け(見出しや段落など)がなされていますね。

後から装飾したいだけならば、これらの要素に対して行うことも可能です。

しかしながら、文章上で特に意味を持たない部分にはこれらの要素を使えません。

このような部分を装飾したい時に活用されるのがspan要素なのです。

spanの使い方

説明だけではイメージを掴みにくいですので、ここからは実際にコーディングしながらspan要素の使い方を見ていきましょう。

コード例

エディタを開いて「span.html」という新規ファイルを作成し、下記のように記述してみてください。

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
  <title>spanの練習</title>
  <style>
    .red {
      color: red;
    }
  </style>
</head>
<body>
  <p>私は、<span class="red">HTML</span>と<span class="red">CSS</span>を学びます。</p>
</body>
</html>

注目ポイントはまずhead要素の中にstyle要素があることです。

この中に書かれているのがCSSで、文字色を赤色にするためのredというクラスが記述されています。

また、本文の「HTML」と「CSS」がspan要素となっており、ここで「class=”red”」と属性が指定されていますね。

こうすることによって、このspan要素はredクラスに属することとなり、先ほどの文字色を赤くするデザインが適用されます。

表示結果

それではファイルを保存しブラウザで開いてみましょう。

下記のように「HTML」と「CSS」が赤文字で表示されれば成功です。

spanの練習

div要素との違い

ここで、div要素を知っている方は疑問に思われたかもしれません。

「divも意味がない要素のはずだけれど、何が違うの?」

実際、div要素も「意味を持たない要素」であり、CSSを当てるために使用されることも同じです。

ここからはこれらの違いを確認していきましょう。

spanとdivの比較

span要素とdiv要素を比較すると、下表のような違いがあります。

div span
ブロック要素 ○ ×
インライン要素 × ○
改行されるか ○ ×

ブロック要素とは、ざっくりいうと要素の幅と高さが指定できる要素のことを指し、要素の終わりに必ず改行されます。

インライン要素とは、反対に要素の幅と高さが指定できない要素のことを指し、要素の終わりで改行がされません。

div要素はブロック要素なので改行がされ、span要素はインライン要素なので改行されないというのが違いです。

表示の違いを確認しよう

これも説明だけではわかりにくいため、実際にコードを書いて確かめてみましょう。

先ほどの「span.html」に、下記のように書き足してみてください。

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
  <title>spanの練習</title>
  <style>
    .red {
      color: red;
    }
  </style>
</head>
<body>
  <p>私は、<span class="red">HTML</span>と<span class="red">CSS</span>を学びます。</p>
  <hr>
  これは<div>div</div>です。
  <hr>
  これは<span>span</span>です。
</body>
</html>

ファイルを保存してブラウザで表示すると、下記のようになります。

divを使ったところでは改行が入り、spanの部分では改行されていませんね。

先ほど説明の通り、divはブロック要素でspanはインライン要素のためこのようになります。

spanとdivの比較

注意点

HTMLのルール上、ブロック要素の中にインライン要素を入れ子にするのは問題ありません。

しかし、逆にインライン要素の中にブロック要素は入れ子できないことになっています。

そのため、span要素の中にdiv要素は入れ子できませんので注意してください。


<div>divの中に<span>span</span>を入れ子します。</div> //OK
<span>spanの中に<div>div</div>を入れ子します。</span> //NG

まとめ

挙手する生徒たち

span要素の使い方を解説し、div要素との違いについても説明しました。

理解は深まりましたか?

CSSでデザインを当てる時に非常に便利な要素ですので、ぜひ使い方を覚えてください。

本記事の内容は下記の講座からの抜粋です。HTMLについてより体系的に学びたい方はぜひチェックしてみてください。

新HTML入門(Proglus)

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Filed Under: プログラミング入門 Tagged With: div, HTML, span

情報のグループ化は重要!div要素だけでなく意味に応じてarticleやsection等を使い分けよう!

2020-09-30 By プログラミング入門ナビ編集部

デスクと文書

はじめに

デスクと文書

ウェブページを作る時、文章の構造を意識してHTMLコーディングしていますか?

HTMLには、各部分でどんな内容を書いているのかグルーピングするための要素があります。

こういったグルーピングをしないで書くのも間違いではありません。

しかし、情報をグループ化して文章構造をはっきりとさせると様々なメリットがあるのです。

この記事では情報をグループ化するための要素を紹介し、実際のコード例を交えて使い方を解説します。

動画解説

本記事の内容を動画でも解説しています。

情報のグループ化の重要性

div要素とHTML5以降の新要素

HTML5より前のバージョンでは、文章のかたまりをdiv要素でまとめていました。

div要素は意味を持たない汎用ブロックで、こちらを使っている方も多いかもしれません。

HTML5以降ではこれに代わる新要素が登場しており、後述する理由からdivだけでなく文書の意味に応じて使い分けることが推奨されています。

詳しくは後ほど紹介しますが、headerやfooter、article等といった要素です。なんとなくどんな部分に使うのか想像がつきますね。

情報のグループ化によるメリット

文章の構造がわかりやすくなる

人間にとってはもちろん、コンピュータからみても何の文章が書かれているのか見やすくなるのが大きな利点です。

複数人でコードを書く時にもわかりやすくて便利ですし、検索エンジンが膨大なウェブページの中から必要な部分を抽出してくるのにも役立ちます。

スタイルをあてやすくなる

ウェブページのデザインはCSSを使って行います。

CSSで定義したスタイルをHTML文書に適用する際、情報ごとにグループ化されていると非常にスタイルをあてやすいです。

なお、プログラスではCSSの講座も解説していますので、興味のある方はこちらも参考にしてください。

CSS入門(Proglus)

情報のグループ化を行う要素

ここからグルーピングに使用できる新要素を1つ1つ見ていきましょう。

header

文書のヘッダー部分を示します。

ここには大抵ページ自体の見出し(基本的にはh1見出し)や、後述のナビゲーションが入ることが多いです。

footer

文書のフッターを示します。

ウェブページの著作権表記や商標登録表記などを入れることが多いです。

nav

ナビゲーションを示します。

ナビゲーションとは、ページ上部でページ全体の構成や各セクション・ページへのリンクが貼られている部分のことです。

main

文章のメインコンテンツ領域を示します。

article

記事コンテンツを示す要素です。

ページ・アプリケーション・サイトなどの中で自己完結しており、個別に配信や再利用を行うことを意図した構成物に適用します。

例えば記事に対するコメントやブログの記事等です。

section

セクションを示す要素です。

セクションとは見出し+それに伴うコンテンツの組み合わせを指しますが、見出しがない場合もあります。

articleと似ていますが、articleはその部分だけで完結した文章として成り立つ場合に使うのに対し、sectionはその限りではありません。

例えば他ページへのリンクを含んでいて、それをクリックした遷移先でも情報を確認する必要がある場合はsectionを使うと良いでしょう。

aside

余談要素を示します。メインコンテンツとは関連性が低い情報のことです。

「アサイド」は日本語で「脇へ」とか「傍らに」といった意味で、まさにその意味合いとなっていますね。

例えばサイドバーや広告の表示に使われることがあります。

練習用のページを作ってみよう

説明を読んでもイメージが沸きにくいですので、実際に先ほどの要素を含んだページを作ってみましょう。

ページのイメージ

完成形としてこのようなウェブページを作ります。

グループ化の練習ページ

文章構造

このウェブページの文章構造は下記のようにします。

HTML文書の構造

コード例

それでは実際に書いてみましょう。エディタで「group.html」というファイルを新規作成し、下記のように記述してみてください。

先の項目で学習した各要素が折り込まれていることに注目です。

また、リンク先はダミーとして”#”と書いています。クリックしても何のページにも飛ばないですがテストページなので問題ありません。

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
  <head>
    <meta charset="utf-8">
    <title>グループ化の練習</title>
  </head>
  <body>
    <header>
      <h1>グループ化の練習</h1>
      <nav>
        <ul>
          <li><a href="#">エンジニアへの道</a></li>
          <li><a href="#">プログラミング入門</a></li>
          <li><a href="#">ニュース</a></li>
        </ul>
      </nav>
    </header>

    <main>
      <article>
        <h2>グループ化を学ぶのにおすすめのサイト10選!</h2>
        <p>グループ化を学べるサイトを10個紹介いたします。</p>
      </article>
      
      <section>
        <h2>関連記事</h2>
        <ul>
          <li><a href="#">関連記事1</a></li>
          <li><a href="#">関連記事2</a></li>
          <li><a href="#">関連記事3</a></li>
        </ul>
      </section>
    </main>

    <aside>
      <h2>広告</h2>
      <p>全ショップ対象エントリーでポイント5倍!</p>
    </aside>

    <footer>
      <p><small>&copy; 2020 Yuta Nakamura.</small></p>
    </footer>
  </body>
</html>

ファイルを保存して、ブラウザで表示させてみましょう。先ほどのイメージ通りに表示されれば成功です。

なお、今回学習したグルーピングのための各要素(header・nav・main等)がなくてもHTMLとしては間違いではありません。

興味のある方はこれらを外して表示させてみてください。全く同じ表示になるはずです。

よくある質問

必ず情報のグループ化をした方がいいですか?

必須ではありません。現に、グループ化をしなくても得られる表示は同じです。

ただし、先述の通り文書構造がわかりやすくなる・スタイルがあてやすくなるというメリットがあるため、グループ化することを推奨します。

divだけを使用してはいけませんか?

div要素だけ使用しても情報のグルーピングはできます。

しかしながら、新要素を使う方が文章構造をより正確に表現できるのでおすすめです。

どの要素をどこに使うべきかわかりません

これについては100%の正解があるわけではなく、結局はウェブ製作者の意図に合わせて様々なパターンが考えられます。

正解は1つではありませんので、深く悩みすぎずに用途に合わせて設計しましょう。

まとめ

板書する人々

HTML5の新要素を使った情報のグループ化方法について解説しました。

本格的なウェブサイトであればあるほどグループ化は重要になります。

ぜひ覚えてグループ化を心がけてください。

本記事の内容は下記の講座からの抜粋です。HTMLについてより体系的に学びたい方はぜひチェックしてみてください。

新HTML入門(Proglus)

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HTML文書で著作権表示などの細目を表記するには?small要素の使い方をマスターしよう!

2020-09-30 By プログラミング入門ナビ編集部

コピーライト

はじめに

コピーライト

書籍や絵画などと同じように、HTML文書にも著作権があります。

あなたが作成し公開したウェブページが誰かに無断で使用されたり、「私のものだ」と権利を主張されたりしたら困ってしまいますよね。

そうならないためにも、あなたのもの(もしくはあなたの所属企業や発注元のもの)であるということを示す著作権表記が必要です。

著作権表記をするにはsmall要素を使用しますが、これは他にも様々な用途に応用できます。

この記事ではsmall要素の使い方をコード例を交えながら解説しますので、しっかりとマスターしてください。

動画解説

本記事の内容を動画でも解説しています。

著作権表記とは?

著作権表記とは、例えばウェブページにおける下記のような部分を指します。

著作権表記の例

細目はsmall要素で

著作権表記のようにウェブページに書かれる主に法的な注釈のことを「細目」と呼び、他にも免責事項、法的制約などがあたります。

このような細目の記述はsmall要素で行うのが慣例です。

使用シーン

イメージを掴むため、どんな時にsmall要素を使うのか使用例を見てみましょう。

商標登録

商標登録の例

商品名が登録商標である場合に、登録商標だということを明記するために用いられます。登録商標マークと共に記述されることが多いです。

免責事項

免責事項の例

商品やサービスの利用について、提供側の免責事項を書く場合です。非常に重要ですね。

内容が長くなったり、他の条項もある場合は「利用規約」というページを設けてそこへのリンクをsmall要素で案内するのも良いでしょう。

注釈

注釈の例

単なる注釈を書くのにも使用されます。細かいコンテンツについての注釈と言うよりも、サービスや商品、会社に関することなどウェブページ全体に関わる補足書きに使うと良いでしょう。

small要素の使い方

small要素での細目の表記方法を見ていきましょう。

基本構文

small要素の基本的な構文は下記の通りです。

開始タグ<small>から、終了タグ</small>に挟まれた部分が細目としてマークアップされます。

<small>ここに細目を記述</small>

文字実体表記について

著作権を表すコピーライトマークはどのように書けばよいのでしょうか。

これには「文字実体表記」という方法を用います。

表示させたい特定の文字を特殊な数字や記号の組み合わせで表す「文字実体参照」というルールがあり、これを直接コード内で記述すればブラウザで表示することができる仕組みです。

文字実体参照の一覧(W3C)

コピーライトマークに割り当てられているのは「&copy;」なので、次のコード例ではそれを用いてみましょう。

コード例

それでは実際にコーディングしながら使い方を覚えていきましょう。

エディタを開いて「small.html」を新規作成し、下記のように記述してください。

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
  <head>
    <meta charset="utf-8">
    <title>著作権表記</title>
  </head>
  <body>
    <p>著作権表記の練習です</p>
    <p><small>&copy; Yuta Nakamura</small></p>
  </body>
</html>

small要素を用いて著作権表記をしているところ、文字実体表記を使ってコピーライトマークを記述しているところに注目ですね。

ブラウザで表示して下記のようになれば成功です。

このように、small要素を用いるとブラウザ側が細目の注釈であることを解釈して小さめに表示してくれます。

著作権表記の練習

注意事項

コード例で見た通り、small要素を用いるとブラウザが良きに計らって文字を小さく表示してくれますが、「文字を小さくしたい」というデザイン上の目的でsmall要素を使うのは止めましょう。

HTMLの各要素をどのように表示するかはブラウザごとに仕様が異なり、想定した通りの表示ができるとは限らないためです。

また、あくまで「細目の注釈である」という意味合いを語句に持たせる(マークアップ)がHTMLでの目的であり、デザインに関する部分はCSSで行いましょう。

プログラスではCSSの講座も解説していますので、興味のある方はこちらも参考にしてください。

CSS入門(Proglus)

まとめ

ビジネス談議をする人々

ウェブページの著作権表記や法的制約の記載に欠かせないsmall要素の使い方について解説しました。

法的なトラブルから自分のサイトやウェブページを守るためにも、きちんと記述しておきましょう。

本記事の内容は下記の講座からの抜粋です。HTMLについてより体系的に学びたい方はぜひチェックしてみてください。

新HTML入門(Proglus)

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Filed Under: プログラミング入門 Tagged With: HTML, small, 細目, 著作権表示

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