たくさんあるAWSサービスのなかでも、ぜひ押さえておきたいのがAmazon S3というストレージサービスです。今回はその特徴や、強みを発揮する利用方法などについて説明いたします!
目次
Amazon S3とは?どんな特徴があるの?
Amazon S3(Simple Strage Service)とは、オブジェクトストレージサービスを指します。
オブジェクトストレージサービスというのは、オブジェクト単位で、ファイルを保存するサービスです。例を上げると、画像、動画、ログファイルなどのオブジェクトが最小単位になります。その一つ一つに、オブジェクトキー、つまりオブジェクト名が付与されます。
Amazon S3の特徴は、99.999999999% いわゆる、イレブン9の耐久性です。Amazon S3に1万個のオブジェクトを保存した場合、そのうちの1つが障害によって失われるのに平均で約1000万年掛かります。非常に高い耐久性を保持しています。
またもう一つの特徴に、高い拡張性があります。容量無制限、ファイル数無制限です。1オブジェクトあたり、最大5TB以下である必要があります。しかし、この5TB制限がネックになった経験は今のところありません。
Amazon S3はこんな利用がおすすめ!
- 静的コンテンツのホスティング (例:画像、動画、静的なWebサイト)
- ログの保管 (ウェブサーバログ、POSデータ)
- データバックアップ
- ビッグデータ分析ソリューションのデータレイク
ちなみに、データレイクというのは、構造化データや非構造化データを格納する場所のことを指します。
Amazon S3は、
- 長期間保存する
- 消えると困る
- 大量・大容量
- ファイルの一部を頻繁に書き換えない
上記のデータ保存に強みを発揮します。
Amazon S3の利用に向いていないのは、ファイルの一部を頻繁に編集するもの。例えば、テキストドキュメントで編集を頻繁に行うもの、ログファイルで1行ずつ追記していくものなどです。
ファイルに変更が加えられるとき、オブジェクト単位で再度アップロードする必要があるものも不向きです。差分で更新ができません。10万文字あって、1文字だけ編集したいときに、Amazon S3のオブジェクトの1部だけを書き換えることはできず、1文字だけ編集しただけなのに、ファイル全体をアップロードする必要があるものも向いていません。
Amazon S3の結果整合性とは?
Amazon S3は、結果整合モデルというデータ整合モデルを採用しています。データ読み込み後の書き込みに対して、結果整合性を提供しています。
どういうことかというと、新規登録したオブジェクトはすぐ参照できますが、それ以外の更新や削除に関しては、即時に反映されない場合があるということです。
Amazon S3を使うために覚えておくべき用語
Amazon S3を上手に使うために、構成要素をしっかりと押さえておきましょう。
- バケット・・・オブジェクトの集合体。データを保存するバケツです。
- バケット名・・・バケットにつけられた名前。AWSの中で一意。
- オブジェクト・・・Amazon S3に格納されるデータそのもの。
- オブジェクト名・・・オブジェクトにつけられた名前。
- バージョンID・・・・バージョニングを有効にした場合のID
- メタデータ・・・オブジェクトを管理するための情報 例)オブジェクト作成日時
ちなみに、「バケット名」 + 「オブジェクト名」 + 「バージョンID」で一意になります。
まとめ
Amazon S3は、高い耐久性・拡張性が特徴的なトップクラスのストレージサービスです。ファイルのバックアップだけではなく、データ分析などにも利用できます。無料枠の提供もありますので、ぜひ活用してみてください。
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