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「Python」というプログラミング言語をご存知ですか?
近年何かと話題になっている言語ですね。
HTMLやJavaScriptならWeb開発に使われることは知っているけれど、Pythonでは何ができるんだろう…?
そんな疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。
この記事ではPythonでできることをプログラミング初心者の方にもわかりやすく解説します。
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まずPython(読み:パイソン)とは何なのか?簡単に説明します。
Pythonは1991年にオランダ人プログラマーであるグイド・ヴァン・ロッサム氏が趣味で開発したプログラミング言語です。
シンプルかつ高機能で、誰もが簡単に習得でき皆の開発時間を短縮できるような言語を目指して開発したとされています。
そんな開発時の思想の通り、今では米国ソフトウェア業界アナリスト企業であるRedMonkが実施するプログラミング言語人気ランキングでJavaScriptに次ぐ2位の座を獲得するほど広まりました。
RedMonk: Programming Language Rankings: January 2020
Pythonには様々な強みや使い道があるため、多くのIT企業でも使用されています。
人気のPythonですが、どのような強みがあるのか見ていきましょう。
開発者が目指した通り、Pythonは非常にコードが短く簡潔に書けるように設計されています。
例えば、「Hello World!」と出力したいとき、C言語とPythonではそれぞれ次のように記述します。
C言語
#include int main(void) { printf("Hello World!"); return; }
Python
print("Hello World!")
同じことをするのにもPythonであれば1行で書けてしまいますね。
関数の名前なども簡易な英語で意味のわかりやすいものに統一されているので覚えやすいです。
また、C言語はコンパイラ言語、Pythonはインタープリタ言語と呼ばれています。
違いは一言でいうと実行方法で、前者はソースコードを実行する前にコンパイルという、機械がわかる言語に翻訳しておく作業が必要です。
これに対しインタープリタ言語では実行しながら都度翻訳をしていくのでこの作業が必要ありません。
このこともPythonが「簡単でシンプルである」ことに寄与しています。
Pythonには元々多くのライブラリ(ソースコードの中で簡単に呼び出して使用できる機能群のこと)があるだけでなく、後から追加できる外部ライブラリもたくさんあります。
これは後述する様々な用途でPythonが使用できる理由の一助となっています。
Python公式サイトに多くの役立つリファレンスがあることももちろん、人気言語であることもあり、Pythonの使い方を詳しく紹介する書籍やサイトが大変充実しています。
これから学習を始めようとする方にとっては心強いですね。
ここからはPythonを使って何ができるのか、代表的な用途について見ていきましょう。
まず、Pythonがこれだけの注目を集める一因となったといっても過言ではない、AI分野での活用が挙げられます。
AI開発に欠かせない機械学習を実装したPythonライブラリが多く開発されたため、Pythonはこの分野では必修の言語といえるでしょう。
中でもGoogle社のTensorFlowやFacebook社のPyTorchが有名です。
特にPyTorchは古くからPythonの機械学習で必修とされてきたNumpyと使い方が似ていることもあり人気があります。
ビットコインで一躍注目を集めたブロックチェーンの技術にもPythonが使用されています。
ブロックチェーンの実現には膨大な計算量が必要ですが、Pythonには多くの数値計算ライブラリがあるため使用事例が多いです。
有名なところではLINE社の仮想通貨事業でもPythonが活用されていますね。
ビットコインに限らず、金融システムや保険、在庫管理等様々な分野での応用が進められています。
インターネットがますます普及し、従来は店頭や対面で済まされていた取引ややりとりの記録が多く蓄積されるようになりました。
このデータを活用しビジネスに活かす方法や仕組みを実現するためのビッグデータ解析が注目されています。
データを集めるためのライブラリであるSleniumや、データの読み込みに使用されるPandasなど役立つライブラリが豊富にあるため、ここでもPython活用事例が非常に多いです。
BIツールとして有名なTableauでもデータ分析や可視化のためにPythonが活用されています。
Pythonが使えるのは何も解析や数値計算などの科学技術だけではありません。
パソコンで行うオフィスワークの自動化にも使えると注目されています。
例えばエクセルやパワーポイントでのタスクを自動化するopenpyxlやpython-pptxが有名です。
PyPDF2というライブラリではPDFの簡単な編集作業が自動でできます。
プログラミングでPythonを使用するのは敷居が高くても、これならば明日から使ってみることができそうですね。
画像処理や画像解析の分野でもPythonが活用されています。
例えば ECサイトで商品画像を元にカテゴリ分けをしたり、実店舗でも来店した顧客の識別に応用できますね。
元々C言語のライブラリであったOpenCVは画像処理や機械学習に使われていましたが、Pythonでも使用できるようにPython版がリリースされています。
Pythonは画像処理に限らず、データ解析全般を得意とするので音声解析等にも応用可能です。
これらの解析技術はマーケティングと相性が良く、ビジネス分野でも注目を集めています。
Web開発といえばJavaScriptやRubyなどが主流ですが、実はPythonも十分活用することができます。
有名なのはDjangoで、Web開発に必要なひと通りの機能が全て詰まったフレームワークです。RubyでいえばRuby on Railsのようなものと考えてください。
また、web2pyというフレームワークも人気があります。
こちらはWindows、Mac、Linuxなど異なるプラットフォーム上での実行が可能なため、開発環境を選ばずに開発することができるのが人気の理由です。
人気上昇中のPythonというプログラミング言語について、その概要とできることを紹介しました。
様々な使い道があり、用途の大変広い言語です。
オープンソースであるため、多くのPythonユーザが開発コミュニティに属し日々ライブラリの開発に取り組んでいます。
また、リリース済みのライブラリについても多くのプログラマがバグ修正やアップデートに勤しんでいるため、常にパワーアップしているのも利点です。
Pythonと言う言語自体の柔軟性もあって、今後もより多くの用途に導入されることでしょう。
興味のある方は身近な用途から取り入れてみてはいかがでしょうか。
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